JIA神奈川の「一番小さな交流のかたち」
という茶室コンペで、優秀賞と審査員長の飯田善彦賞をいただきました。
いくつか表現したかったことがあるのですが…
・茶の本質は、茶会の前に始まっていて、主客の好みや季節、時間を想い道具や床の飾りを選ぶと思います。そうした「時間」が大切で、珍しいモノや高価なモノで造ることではないと考え、100円で手に入るものだけで作った茶室です。...
(ソフトバスケット・ダブルクリップ・透明ホース)
・バスケットを選んだのは、ここに飾り付けできるので、作りながら、もてなす人を想い作りながら飾り付けを考えるという時間を作れるという事です。今回、子供空間ワークショップで子供たちと一緒に作る予定にもなっていたので、私は、大小色々な鈴を用意しました。子供たちが中に入って建物をたたくと色々な音色がする仕掛けです。
・子供でも参加できるディテールとすることで、建築と人はもうちょっと近くなると思います。公共建築など完成後の市民の意見で形が変わることはほとんどないと思いますが、誰でも参加でき、変化し、成長する建築が今、自分の目指している建築と考えています。
・この建物は、切ったり貼ったりまったくしていないことにこだわりました。イベント完了後、すべてのものは、元の機能。つまり、バスケット、ダブルクリップ、ホース(床に用いている)としての機能を持っています。建築を作る際に、その建築の解体される日のことまで、建築家は考えているよというメッセージです。
小さい建築で、普段使わないポップな材料を使いましたが、考えていることは日常業務の延長だと思っています。選んでいただいた審査員の皆様に感謝いたします。
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